同性婚 法制化目指すタイで大規模パレード 多くの当事者ら参加

東南アジアで初めて同性婚の法制化を目指すタイで、性的マイノリティーの人たちへの差別や偏見のない社会を目指して当事者などが行進する大規模なパレードが行われました。

パレードは1日、タイの首都バンコクの中心部で行われ、多くの性的マイノリティーの当事者や支援者などが参加しました。

参加者たちは多様性を象徴する虹色の服を身につけたり、旗を持ったりしながら、およそ2.5キロ行進し、性的マイノリティーの権利向上を訴えていました。

タイ政府は同性婚の法制化を重要政策の1つとして位置づけていて、パレードにはセター首相も参加し、法制化に向けてアピールしていました。

タイではことし3月、議会下院で性別に関係なく結婚でき、相続などの権利も認められる法案が可決されていて、今後、議会上院で可決され、国王に承認されれば、東南アジアで初めて同性婚が法的に認められることになります。

パレードに参加した1人は「熱気でとてもホットな気分です。同性婚を認める法案が成立し、社会から認められるようになることを期待しています」と話していました。