「Kアリーナ横浜」混雑緩和の歩道橋 設計ミスで開通延期へ

横浜市は、みなとみらい地区にある「Kアリーナ横浜」の混雑緩和などのために整備した歩道橋で、設計ミスによる強度不足などが明らかになったとして、6月1日に予定されていた開通を急きょ延期することにしました。

横浜市西区のみなとみらい地区には2万席を誇る音楽専用のアリーナ、「Kアリーナ横浜」が去年完成し、市は混雑を緩和するなどの目的で、全長130.4メートルの歩道橋を整備しました。

しかし、横浜市によりますと、5月中旬、橋桁を支える鉄筋コンクリート製の橋台という部分に長さ1.2メートル、幅3ミリほどのひび割れが見つかりました。

設計を担当した「JR東日本コンサルタンツ」は、当初は問題ないという見解だったものの、30日になって設計ミスによる構造上の問題があったと市に連絡してきたということです。

橋台の中の鉄筋の数が足らず、強度が足りない状態だということです。

このため、横浜市は1日に予定されていた開通を急きょ延期することを決め、設計会社などと対応を検討することにしています。

今後の開通時期は未定で、市の担当者は「原因究明と対策をしっかりと行いたい」と話しています。