JR東日本の社内報で運転士が人身事故について不適切な表現

JR東日本の運転士や車掌向けの社内報で、人身事故について「やってもうた」「最年少記録を達成した」などの表現が掲載されていたことがわかりました。職場では、その後、不適切な表現だとして掲示を取りやめていて、JR東日本は、「厳しく受け止めている。社員の教育や指導を徹底してまいります」とコメントしています。

JR東日本水戸支社によりますと、茨城県土浦市にある運転士や車掌の職場で、乗務中に人身事故に遭った運転士にインタビューする内容の社内報が作成され、5月20日に職場内で掲示されたほか、社員どうしの連絡用ツールで共有されたということです。

作成された社内報には「人身事故最年少記録を達成した」などと書かれ、その後、運転士へのインタビューの形式になっていて「率直な感想は?」という問いに対して「やってもうた」と記され、「最年少記録の気持ちは?」に対しては、「歴史に残る記録を作れた」と記載されています。

文面の中には、笑いを意味する表現や包丁のような絵文字も使われています。

この社内報は、もともと、職場であった出来事などを共有する目的で作成することが決まり、今回が1回目だったということです。

掲示された3日後、職場内から不適切だと指摘があって掲示を取りやめ、連絡用ツールからも削除されましたが、現在、社内報の内容はSNSなどに広がっていて、「人の命を預かる仕事をしていると思うとゾッとする」などと内容を批判するコメントが数多く寄せられています。

JR東日本水戸支社は「厳しく受け止めている。同様の事案が発生しないよう社員の教育や指導を徹底してまいります」とコメントしています。