改正マイナンバー法 成立 性別表記の削除など

新たなマイナンバーカードの導入に向けて、今のカードに記載されている性別の表記を削除することなどを盛り込んだ改正マイナンバー法が31日の参議院本会議で賛成多数で可決・成立しました。

改正マイナンバー法には、LGBTなど性的マイノリティーの人たちへの配慮などから、新しいマイナンバーカードについて、今のカードに記載されている性別の表記を削除することが盛り込まれています。

また、スマートフォンに搭載できるマイナンバーカードの機能を拡大し、スマホですべての機能を担えるようにすることも盛り込まれています。

この改正法は、31日の参議院本会議で、採決が行われ、賛成多数で可決・成立しました。

新たなマイナンバーカードについて、政府は、現在のカードの更新時期を迎える人が出てくる2026年にあわせて導入する方針です。

マイナンバーカードの機能は、現在、基本ソフト「アンドロイド」を使う機種で電子証明書の機能に限って利用できます。

法改正によって、カードがなくてもスマホだけで本人確認に利用できる環境が整い、来年の春からはiPhoneでもカードの機能を利用できるようになる見込みです。

このほか、改正法では、マイナンバーに他人の情報が登録されるなどのひも付けミスが相次いだことを受けて、デジタル庁が正確性を確保するため自治体などへの支援を行うことも明記されました。