水俣病マイク音切り問題 伊藤環境相「7月に改めて懇談調整」

水俣病の患者団体などと伊藤環境大臣との懇談の場で、団体のメンバーが発言している途中に環境省の職員がマイクの音を切った問題を受けて、伊藤大臣は31日、団体との改めての懇談を7月中に行う方向で調整していることを明らかにしました。

5月1日、水俣病の犠牲者慰霊式のあとの患者や被害者団体と伊藤大臣との懇談の場で、団体のメンバーの発言途中に、制限時間を過ぎたとして環境省の職員がマイクの音を切ったことから、抗議を受けて大臣が水俣を再び訪問して謝罪しました。

さらに、環境省は改めて懇談の場を設定するとして日程調整を進めていますが、伊藤大臣は31日の閣議後の記者会見で「7月に開催する方向で関係団体と調整している。複数回に分けて開催してほしいという希望も伺っているので、その点も含めて調整中だ。十分な時間の意見交換をすることで、水俣病の問題が少しでも前進する新しい解決方法を見つけていきたい」と述べました。

環境省によりますと、7月10日と11日の2日間の日程で調整を進め、団体の要望を受けて発言時間に制限を設定せずに懇談する方針だということです。