ラグビー 日本代表 テストマッチに臨むメンバー35人を発表

来月行われるイングランドとのテストマッチに臨むラグビー日本代表のメンバーが発表され、去年のワールドカップで日本の主力として活躍したリーチ マイケル選手や松田力也選手など35人が選ばれました。
南アフリカ代表に勝った2015年のワールドカップ以来、9年ぶりに日本代表のヘッドコーチに復帰したエディー・ジョーンズ氏にとっては来月22日に行われるイングランドとのテストマッチが3年後のワールドカップに向けた強化の初戦となります。

日本ラグビー協会はこのイングランド戦を含む、テストマッチ3試合に臨むメンバー35人を発表し35歳のフランカー、リーチ マイケル選手やスタンドオフの松田力也選手など去年のワールドカップフランス大会に出場した主力選手が顔をそろえました。

日本代表のヘッドコーチに復帰したジョーンズ氏は、3年後のワールドカップに向けて若手選手の登用も積極的に進めていて、35人のうちテストマッチに出場経験のない選手が12人を占めました。

このうち、フォワードでは帝京大学の森山飛翔選手や早稲田大学の佐藤健次選手の大学生2人も初めて選ばれました。

最新の世界ランキングで12位の日本は来月6日から宮崎市で合宿を行い、22日に東京の国立競技場で世界5位のイングランド代表と、7月13日に仙台市で世界13位のジョージア代表と、7月21日に札幌市で世界8位のイタリア代表とそれぞれテストマッチに臨みます。

ジョーンズヘッドコーチ「チームを再構築する必要」

会見に臨んだジョーンズヘッドコーチは、「3年後のワールドカップでベスト4を目指す上で、チームを再構築する必要があった。毎日1分1秒でもむだにしたくない、常に成長したいと願う選手たちを私は求めている」と話し、選考の意図を説明しました。

初戦の相手はジョーンズヘッドコーチが2019年のワールドカップ日本大会で指揮を執ったイングランド代表で「キックを蹴り、セットプレーで勝負してくる。現在のヘッドコーチは3年かけてチームを作っていて、何をやってくるかはわかっている。試合に勝つための23人を選ぶ」と話し、自信ものぞかせました。

ジョーンズヘッドコーチは就任以降、日本のスピードを生かしての「超速ラグビー」を掲げていますが、30日の会見で「去年のワールドカップでは日本代表の選手たちの平均年齢は出場チームの中でも高いほうだった」とも話し、今回の選考では大学生2人を含む若い選手たちを数多くメンバー入りさせました。

代表メンバーの平均年齢は、2023年のワールドカップではおよそ29歳でしたが、今回のメンバーではおよそ25歳に若返り、若い世代の発掘と強化の両立を目指します。