IOC ロサンゼルス五輪でボクシング実施なら IBA加盟は参加不可

IOC=国際オリンピック委員会は29日、2028年のロサンゼルスオリンピックでの競技実施の判断を保留しているボクシングについて、実施された場合、組織運営などの問題で国際競技団体としての承認を取り消した『国際ボクシング協会』に加盟している国や地域の選手は参加できないとする声明を出しました。

IBA=国際ボクシング協会をめぐっては、審判の不正疑惑や不透明な財政管理など組織運営の問題が相次ぎ、IOCは去年6月、国際競技団体としての承認を取り消しました。

IOCは、2028年のロサンゼルスオリンピックでのボクシングの実施について「新団体の設立が条件」として判断を保留していますが、29日に発表した声明で、実施された場合でも、IBAに加盟している国や地域の選手は参加できないとする判断を示しました。

日本ボクシング連盟もIBAに加盟していますが、IOCは、それぞれの国や地域のオリンピック委員会に対して、IBAに加盟している競技団体を除外するよう求めています。

またIOCは、IBAが3年前の東京大会に続いて、この夏のパリ大会でも競技の運営に関わらないことが決まっているにもかかわらず、パリ大会の金メダリストに賞金を贈るとしていることに対して、「資金の出どころが不透明だ」などと批判しました。