カブス 今永昇太 5回途中7失点 移籍後10試合目の登板で初黒星

大リーグ、カブスの今永昇太投手は29日、ブルワーズ戦に先発登板しましたが、5回途中7失点と苦しみ、移籍後10試合目の登板で初めて黒星を喫しました。

今永投手は前回登板予定の試合が雨のため中止となったことから、中10日で相手本拠地のミルウォーキーで行われたブルワーズ戦に先発しました。

開幕から9試合に登板し、5勝0敗、防御率0.84とここまで安定したピッチングを見せていた今永投手でしたが、1回、先頭バッターにいきなりツーベースヒットを打たれると、1アウト二塁から3番のイェリッチ選手に初球の甘く入った速球を打たれてツーランホームランで先制を許しました。

さらに3回は、ツーベースを含む2者連続のタイムリーヒットで追加点を奪われたあと、この日2本目となるツーランホームランを打たれて一挙5点を失いました。

その後、4回は打者3人で抑えましたが、5回に1アウトからフォアボールを出したところでマウンドを降りました。

今永投手は5回途中まで投げて、球数が81球、打たれたヒットが8本、与えたフォアボールは1つで、失点は大リーグ移籍後、最も多い7失点となりました。

これまで0点台をキープしていた防御率は1.86となりましたが、両リーグを通じて3位につけています。

試合は、カブスが6対10で敗れて、今永投手は大リーグ10試合目の登板で初めて黒星を喫し5勝1敗となりました。

また、この試合に2番・ライトで先発出場したカブスの鈴木誠也選手は、2打席連続ヒットを打つなど5打数2安打、盗塁を1つ決めて打率を2割5分4厘に上げています。

今永投手「期待にこたえられず悔しい」

これまで高めのストレートと低めの落ちる変化球のコンビネーションを軸に防御率0点台をマークしていた今永投手ですが、この試合ではストレートで一度も空振りが奪えず、思うようにピッチングを組み立てられませんでした。

今永投手は「監督の期待にこたえられずすごく悔しい」としたうえで「変化球が決まらず、それが今までの登板との違いだったと思う。ストレートも高めにいい球を投げ続けられず、ピッチングに一貫性がなかった」とコントロールの精度を欠いたことを明かしました。

相手が対策を講じていることも感じたということで、「しっかり高めに投げきったボールでも対応してきていた。もっと早くこういう日があった可能性もある。これより点を取られる、精神的にもっと苦しいことがおそらく待っていると思う。そのためにきょうの結果をしっかり反省して臨んでいけたらいい」と話していました。

そして「7失点して、『お手上げです』では先発ピッチャーとしては話にならないと思う。きょうのような中でもなんとか6回3失点くらいでまとめられるようなピッチャーにならないといけない」と今後の登板を見据えていました。