イスラエル政府高官 ガザ地区軍事作戦 年内は継続の見通し示す

イスラエル政府の高官は、ガザ地区での軍事作戦について年内は継続するという見通しを示しました。イスラエル軍はICJ=国際司法裁判所が攻撃をただちに停止するよう暫定的な措置を命じた南部ラファを含むガザ地区各地で軍事作戦を進めていて、先行きの不透明な状況が続いています。

イスラエル軍は29日もガザ地区各地で軍事作戦を続け、地元メディアは、南部ラファでイスラエル軍が住宅を空爆し、子ども3人を含む4人が死亡するなど、この日1日で、あわせて15人が犠牲となったと伝えています。

ガザ地区の保健当局は、これまでの死者は3万6171人にのぼっているとしています。

こうした中、イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問は29日、地元メディアのインタビューに応じ「ハマスの統治能力と軍事力を破壊するための戦闘は今後7か月続く」と述べ、ガザ地区での軍事作戦は年内は継続し、長期化するという見通しを示しました。

イスラエル軍は5月24日に国際司法裁判所がラファでの攻撃をただちに停止するよう暫定的な措置を命じたあともラファでの軍事作戦を続けているほか、いったん制圧したとする北部でもハマスとの戦闘を再開していて、先行きの不透明な状況が続いています。