大相撲 新十両に嘉陽と生田目 2人が昇進へ 番付編成会議

ことし7月の大相撲名古屋場所に向けた番付編成会議が開かれ、夏場所の幕下で好成績を収めた嘉陽と生田目の2人が新たに十両に昇進することが決まりました。

日本相撲協会は29日、東京 両国の国技館で、ことし7月に行われる次の名古屋場所に向けた番付編成会議を開き、嘉陽と生田目の2人を新たに十両に昇進させることを決めました。

嘉陽は那覇市出身の24歳。

相撲の強豪、日体大を経て、二所ノ関部屋に入門し、アマチュア時代の実績から三段目90枚目格付け出しでおととしの夏場所、初土俵を踏みました。

西の幕下筆頭で臨んだことしの夏場所では突き押しやタイミングのよいはたきを持ち味に5勝2敗の成績を収めていました。

また、生田目は栃木県さくら市出身の22歳。

高校卒業を機に二子山部屋に入門して令和2年の初場所で初土俵を踏みました。

力強い押し相撲を持ち味に番付を上げ、西の幕下2枚目で臨んだことしの夏場所では千秋楽に新十両の風賢央に勝つなど5勝2敗の成績を収めていました。

このほか、夏場所で東の幕下11枚目で臨み、7戦全勝で優勝した26歳の藤青雲がおよそ1年ぶりに十両に復帰することも決まりました。

嘉陽「15日間相撲取りきって勝ち越したい」

ことし7月の大相撲名古屋場所で新たに十両に昇進することになった二所ノ関部屋の嘉陽が会見し「実感はあまりわいていないが、15日間、相撲を取りきって勝ち越したい」と意気込みを語りました。

二所ノ関部屋の嘉陽は那覇市出身の24歳。

相撲の強豪、日体大の4年生のときに全日本相撲選手権でベスト8入りするなどの実績を残して三段目90枚目格付け出しでおととしの夏場所に初土俵を踏みました。

東の幕下筆頭で臨んだことしの初場所と西の幕下3枚目で臨んだ春場所では十両昇進は果たせませんでしたが、西の幕下筆頭で臨んだことしの夏場所では突き押しやタイミングのよいはたきを持ち味に5勝2敗の成績を収め、初土俵から2年で新十両昇進を決めました。

29日、東京 両国の国技館で会見を行った嘉陽は「うれしいが、まだ実感はあまりわいていない。同級生にたくさん関取がいるので、早く上がりたいと思っていた」と喜びを語りました。

また、高校や大学の後輩で、夏場所で優勝を果たした同じ部屋の小結 大の里の活躍については「優勝したのはうれしかったので、自分も頑張らないといけないし、負けていられないと思った」と刺激を受けていたと話しました。

沖縄県出身の力士としては木崎海以来、5年ぶりの新十両昇進となり、「久しぶりに沖縄からの関取になったので頑張って上にいきたい」と話していました。

そして、「15日間、けがなく相撲を取りきって勝ち越したい」と意気込みを語りました。