ドジャース 大谷翔平 ダブルヘッダー第1戦無安打 第2戦は休養

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が28日、メッツとのダブルヘッダー第1戦に先発出場しましたが、5打数ノーヒットでした。第2戦は出場しませんでした。

前日の試合が雨で中止となったため、ドジャースとメッツの試合は28日、メッツの本拠地、ニューヨークでダブルヘッダーが組まれました。

ダブルヘッダー第1戦に2番・指名打者で先発出場した大谷選手は、1回の第1打席、低めのスライダーにタイミングを外されて空振りの三振でした。

3回の第2打席と6回の第3打席は、いずれもファーストゴロとなりました。

0対2で迎えた8回の第4打席は1アウト一塁二塁、ホームランが出れば逆転という場面で150キロ台後半の低めの速球を打ち二遊間へのショートゴロでしたが、二塁ランナーは三塁に進みました。

続くフリーマン選手にタイムリーヒットが出て1点を返しました。

さらに9回にも1点を追加して追いついたドジャースは延長10回、ノーアウト二塁から1番・ベッツ選手のタイムリーヒットで3対2と勝ち越しました。

このあと大谷選手に第5打席がまわりましたが、空振り三振でした。

その直後にフリーマン選手が6号ツーランホームランを打ってリードを広げたドジャースはそのまま5対2で勝ち連敗を「5」で止めました。

この試合、5打数ノーヒットだった大谷選手は打率が3割2分9厘に下がりました。

また、今月16日の試合でけん制球が左足の太もも裏に当たった後に出場した17日以降の打率は1割9分5厘となっています。

ダブルヘッダー第2戦は先発から外れる

ドジャースのロバーツ監督は28日、ニューヨークで行われるメッツとのダブルヘッダー第1戦の試合前の取材で、左太もも裏を痛めている大谷選手について「彼の状況を考えると、第1戦のあとクールダウンをしてからもう一度試合の準備をさせるというのは理にかなっていない」と述べ、第2戦では先発から外す意向を示しました。

今シーズン大谷選手が先発から外れるのは、腰の張りのため先発を外れた今月12日以来3試合目で、代打での起用も考えていないということです。

大谷選手は今月16日の試合でけん制球が左太ももの裏に当たり、翌日17日以降の打率が2割2分2厘と調子を崩しているほか、25日のレッズ戦ではスリーベースヒットの際にスピードを抑えて走るなどプレーへの影響が懸念されていました。

大谷選手はダブルヘッダーの第2戦は出場しなかったものの、時折笑顔を見せながらリラックスした様子でベンチから試合を見守りました。

ドジャースはダブルヘッダーの第2戦も3対0で勝って2連勝としました。

大谷 41打席ホームランなしも ロバーツ監督は評価

28日の試合を終えた時点で、大谷選手は今シーズン最も長い41打席ホームランなしとなっています。

また、打率も3割2分9厘に下がり、チームメートのベッツ選手や、パドレスのアラエズ選手に抜かれました。

5月16日に、けん制球を左太もも裏に受けて以降、本調子とは言えない状態が続いていますが、28日のダブルヘッダー第1戦では、8回、1アウト一塁二塁の場面で、ダブルプレーになるかと思われたショートへの当たりを、一塁ベースへ全力で駆け抜けてセーフとし、チャンスをつぶさず、その後の得点につなげました。

ロバーツ監督は試合後、このプレーについて「彼は100%に近づいてきていて、けがは問題ではない。ダブルプレーにならないように必死に走ったし、かしこくプレーしている」などと話し、本来の調子を取り戻しつつあると評価していました。

メッツ 千賀はキャッチボール再開

メッツの千賀滉大投手は28日、ドジャースとのダブルヘッダー第1戦の試合前にグラウンドでキャッチボールを行いました。

右肩の筋肉の張りで開幕からリハビリが続いていた千賀投手は、早ければ今月の実戦復帰が見込まれていましたが、今月19日にブルペンでの投球練習を急きょ回避し、新たに右腕の筋肉の神経の炎症が見つかりました。

今の段階では復帰の見通しは立っていないということですが、この日は新たな炎症が見つかって以降初めてキャッチボールを行い、通訳を相手に20メートルほどの距離で肩や腕の調子を確かめていました。