イスラエル軍 28日もラファ空爆 21人死亡 ガザ地区当局発表

ガザ地区の地元当局は、イスラエル軍が28日も南部ラファを空爆し21人が死亡したと発表しました。さらにロイター通信などはイスラエル軍の戦車がラファの中心部に到達したと伝え、イスラエルは、国際社会の非難をよそに軍事作戦を続ける姿勢を鮮明にしています。

ガザ地区の地元当局によりますと、28日、イスラエル軍が南部ラファで多くの住民が避難する場所を空爆し、21人が死亡、64人がけがをしたと発表しました。

これに対してイスラエル軍は声明で「空爆は、人道エリアには行っていない」としています。

さらにロイター通信などは現地の目撃者の話として、イスラエル軍の戦車が28日、ラファの中心部に到達したと伝えています。

一方、イスラエル軍のラファへの空爆によって26日に45人が死亡したとされることをめぐり、イスラエル軍のハガリ報道官は28日、攻撃で使用した弾薬のみでは多数の死傷者が出ることはありえないとしたうえで、攻撃目標に隣接するハマス側の武器庫に引火して被害が拡大した可能性も含めて調査しているとしています。

ラファでの軍事作戦をめぐっては、今月24日にICJ=国際司法裁判所がイスラエルに対して、攻撃をただちに停止するよう暫定的な措置を命じていましたが、イスラエル軍は、空爆に加えてラファ中心部に戦車を到達させたとみられるなど攻撃を繰り返していて、国際社会の非難をよそに軍事作戦を続ける姿勢を鮮明にしています。