「瓶ウニ」今シーズンの生産 本格的に始まる 岩手 山田町

瓶詰された生のウニ「瓶ウニ」の生産が、岩手県山田町で行われています。

「瓶ウニ」は、古くから三陸に伝わる生ウニの保管、運搬方法で、牛乳瓶に詰めると型崩れしにくく、受け渡しがしやすかったことなどから、この形になったとも言われています。

岩手県山田町にある生ウニの加工場では、5月から「瓶ウニ」の今シーズンの生産が本格的に始まりました。

岩手県産のとれたての天然の生ウニを、従業員が一つ一つ丁寧に箸でつかみ、向きをそろえて詰めていくと、生ウニがきれいに並んだ美しい「瓶ウニ」ができあがります。

ことしも濃厚でクリーミーな味わいになったという生ウニがたっぷりと詰められています。

加工場の菊池要さんは「いっぱい生ウニが入っているなと思って買ってくれるのが、いちばんうれしいです。夏の三陸の味ですね」と話していました。

岩手県産の天然の生ウニは、夏に向けてさらに甘みが増していき、「瓶ウニ」の生産も8月いっぱいまで続くということです。