新宿タワマン殺人事件 女性が以前経営の飲食店の客を起訴

5月、東京 新宿区のタワーマンションの敷地内で25歳の女性がナイフで刺されて死亡した事件で、東京地方検察庁は、女性が以前経営していた飲食店の51歳の客を殺人などの罪で起訴しました。

起訴されたのは、川崎市に住む配送業の和久井学被告(51)です。

起訴状などによりますと、5月8日、新宿区にあるタワーマンションの敷地内で、住人の平澤俊乃さん(25)の胸や背中を果物ナイフ2本で多数回刺すなどして殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われています。

警視庁のこれまでの調べで、平澤さんは自宅を出てマンション1階にあるコンビニに立ち寄った際に襲われたことがわかっていて、被告は「経営を応援するために出した1000万円以上を返してもらうつもりだった」と供述しているということです。

また、捜査関係者によりますと、事件を起こしたきっかけについては、「直前に平澤さんがインターネットのライブ配信で、自分のことを批判しているのを見た。お金を返してもらうために、会って話ができればと思い、家の近くまで行った」などと供述しているということです。

和久井被告は、平澤さんにつきまとい行為を繰り返したとして、おととし5月にストーカー規制法違反の疑いで逮捕され、1年間、待ち伏せ行為などを禁止する命令が出されていました。