外来種のオオサンショウウオなど「特定外来生物」に指定

生態系に影響を及ぼすおそれがあるとして、環境省は、日本の固有種以外のオオサンショウウオとアフリカヒキガエルを、飼育や野外への放出などを禁止する「特定外来生物」に指定しました。

特定外来生物に指定されたのは、日本の固有種で国の天然記念物の「オオサンショウウオ」を除いた外来種のオオサンショウウオとその交雑種で、環境省によりますと、ほとんどは中国原産のチュウゴクオオサンショウウオだということです。

チュウゴクオオサンショウウオは50年ほど前に食用として輸入され、これまでに京都府や三重県、広島県などに分布し、交雑種が岐阜県や滋賀県、岡山県などで確認されているということです。

チュウゴクオオサンショウウオは寿命が長いため定着すると排除が難しいことや、攻撃的で繁殖場所を独占するため、日本の固有種の保全には指定が必要と判断したということです。

このほか、アフリカ大陸に広く分布するアフリカヒキガエルも、国内への侵入はまだ確認されていませんが、生態系への被害を未然に防ぐため、特定外来生物に指定しました。

特定外来生物は飼育や輸入、譲渡や野外への放出などが禁止されます。

規制は7月1日から施行され、環境省は自治体による駆除を呼びかけるとしています。