対外純資産 471兆円余 円安進展で5年連続過去最高

日本が海外に持つ資産から負債を差し引いた「対外純資産」は、円安の進展で海外に持つ資産を円に換算する際の金額が増えたことなどから、去年末時点で471兆円あまりと5年連続で過去最高となりました。

「対外純資産」は
▼日本の政府や企業、それに個人が海外に保有する金融資産である「対外資産」から▼海外の政府などが日本で保有する金融資産である「対外負債」を差し引いたものです。

財務省が28日発表した去年末時点での対外純資産の残高は、471兆3061億円とおととし末よりも51兆3062億円増えて、5年連続で過去最高を更新しました。

▼日本企業によるアメリカやオーストラリアなどへの投資が増えたほか
▼保有している株式などの評価額が上昇したことに加えて、
▼外国為替市場で円安が進み海外で保有する資産を円に換算した際の金額が膨らみました。

内訳を見ますと
▽対外資産は1488兆3425億円と15年連続の増加。
▽対外負債は1017兆364億円と5年連続で増加しました。

また、日本の対外純資産は、33年連続で世界一で
▽2位がドイツの454兆7666億円、
▽3位が中国の412兆7032億円となっています。