“江戸時代にあだ討ち”の田んぼで小学生が田植え 宮城 白石

子どもたちに地域の歴史や文化を受け継いでもらおうと、宮城県白石市で、江戸時代から伝わるあだ討ち話の舞台となった田んぼで、地元の小学生が田植えを行いました。

田植えを行ったのは、白石市にある大鷹沢小学校の3年生から6年生の児童、およそ20人です。

27日は、江戸時代に起きたあだ討ちの舞台となった「八枚田」と呼ばれる田んぼを訪れて、地元の人たちと一緒に、はだしで田んぼに入り、もち米の苗を植えました。

この田んぼは江戸時代、農作業中の泥がはねたことで父親が武士に斬られた場所で、その後、2人の姉妹が「鎖鎌」と「なぎなた」で武士にあだ討ちを果たしたということです。

児童たちは田んぼの脇で、その話をもとにつくられた「団七踊り」を演じて、地域の人たちに披露していました。

小学3年生の女子児童は「初めて田植えをしましたが、土の中は冷たくて気持ちよかったです。食べたら明るい気持ちになるような、おいしいお米ができてほしい」と話していました。

植えられた苗は、秋に児童たちが稲刈りを行い、紅白の餅にして、学校で食べたり地域の住民に配ったりするということです。