プロ野球 交流戦を前に 両リーグの選手が意気込み

プロ野球のセ・リーグとパ・リーグのチームが対戦する交流戦が、28日から始まるのを前に、両リーグの選手が会見し、パ・リーグで首位を走るソフトバンクの川村友斗選手が「交流戦のMVPをねらってきたい」と意気込みを話しました。

都内のホテルで開かれた会見には、28日から関東の球場で交流戦の初戦に臨む6球団から、選手1人ずつが参加しました。

このうち、パ・リーグで首位を走るソフトバンクからは、今シーズン育成選手から支配下選手に登録されて、ここまで打率2割9分6厘と活躍している3年目の川村選手が出席し「去年の今頃は、この場にいることが想像できなかった。先輩方がたくさん打ってくれるので、流れに乗って打つだけだ。チャンスがあれば、交流戦のMVPをねらっていきたい」と意気込みを語りました。

ソフトバンクと本拠地の東京ドームで28日から3連戦に臨む、セ・リーグ3位の巨人からは、リリーフとしてリーグトップの14ホールドをマークしているドラフト1位ルーキー、西舘勇陽投手が出席し、印象に残っている交流戦の場面として、巨人の杉内俊哉コーチが2012年に達成したノーヒットノーランをあげました。

そして「シーズンを戦ううえで、交流戦での勝敗が重要になる。ファンの応援を力にかえて、チーム一丸となって頑張っていきたい」と話しました。

会見では、28日から対戦するチームの選手どうしが、お互いのねらいを探る場面も見られ、ソフトバンクの川村選手は「西舘投手のストレートをねらっていく」と話したのに対し、西舘投手が「全球、変化球でいく」と話すなど、試合に向けた駆け引きで会場の笑いを誘っていました。

ことしで19回目を迎える交流戦は、過去パ・リーグが15回勝ち越すなど圧倒している一方、おととしはヤクルト、去年はDeNAと、セ・リーグの球団が優勝しています。

各チームが、違うリーグの6チームと3試合ずつ、合わせて18試合を戦い、ことしは、5月28日から6月16日まで行われ、12球団で最も勝率が高い球団が優勝となります。

DeNA 徳山壮磨「ことしも優勝できるように貢献したい」

今シーズン、3年目でプロ初登板を果たし、リリーフとして活躍しているDeNAの徳山壮磨投手は「チームは昨シーズン交流戦で優勝しているので、ことしも優勝できるように貢献したい」と力強く話しました。

対戦したいバッターについては、大阪桐蔭高校の先輩に当たる楽天の浅村栄斗選手をあげ、「攻めていく」と話していました。

ヤクルト 長岡秀樹「開幕カードで勝ちきりたい」

ここまでセ・リーグ5位の打率2割8分7厘をマークしている、ヤクルトの長岡秀樹選手は「ここまで例年より、うまく来ている。チームは最下位だが、交流戦で巻き返していけるよう、ロッテとの開幕カードで勝ちきりたい」と目の前の試合に集中していました。

ロッテ 佐藤都志也「緊張感持ちながら勝ち拾っていきたい」

引き分けをはさんで8連勝中と、勢いに乗って交流戦に入るロッテのキャッチャー、佐藤都志也選手は「チームはいい流れで来ているので、その流れのままでいきたい。交流戦は、ふだん対戦しないバッターもいっぱいいるので、特徴を把握しきれない部分もある。その緊張感を持ちながら勝ちを拾っていきたい」と冷静に話しました。

楽天 小郷裕哉「名前覚えてもらえるよう頑張りたい」

パ・リーグ5位の楽天、小郷裕哉選手は「活躍して少しでも自分の名前を覚えてもらえるように頑張りたい」と話しました。

また、これまでチームからMVPに選出された選手がいないことを踏まえ、「自分が選ばれて歴史に名を刻みたい」と意気込んでいました。