3シーズン目のリーグワンは、26日に国立競技場で行われたプレーオフトーナメントの決勝で、ブレイブルーパスが、レギュラーシーズンを16戦全勝で勝ち上がった埼玉パナソニックワイルドナイツに24対20で競り勝って、優勝しました。
27日は、今シーズン活躍した選手たちを表彰する「リーグワンアワード」が都内で開かれ、最優秀選手にはブレイブルーパスのスタンドオフ、モウンガ選手が選ばれました。
30歳のモウンガ選手は、ニュージーランド代表として通算56キャップを持つ世界的なスター選手で、去年のワールドカップでニュージーランドを準優勝に導いたあと、リーグワンに加入して、大きな話題となりました。
日本でも正確なキックと抜群のセンスでチームを引っ張り、プレーオフ決勝でもキックで9得点をあげてブレイブルーパスを優勝に導いた点が評価されました。
またベストフィフティーンには、いずれも日本代表でブレイブルーパスのワーナー・ディアンズ選手や、ワイルドナイツのディラン・ライリー選手などが入り、プレーオフ決勝を戦った両チームからそれぞれ最多の5人ずつが選ばれました。
このほか、新人賞には、東京サントリーサンゴリアスでスタンドオフとしてリーグ3位の157得点をあげた、高本幹也選手が選ばれました。
![](/news/html/20240527/K10014462191_2405271702_0527170417_01_02.jpg)
ラグビーリーグワン MVPはブレイブルーパスのモウンガ
今シーズンのラグビーリーグワンで活躍した選手たちを表彰する「リーグワンアワード」が都内で開かれ、MVP=最優秀選手には、ニュージーランド代表で、優勝した東芝ブレイブルーパス東京のリッチー・モウンガ選手が選ばれました。
モウンガ「天国にいる父にささげたい」
MVPに選ばれたモウンガ選手は「優勝して自分自身がうれしいというよりも、長くチームにいた皆さんが涙していた姿を見ると、そのことのほうがうれしかった。このMVPはことし亡くなった天国にいる父にささげたい」と話しました。
また、家族とともに日本で過ごしたシーズンを振り返り「日本は本当にすばらしいところで、ニュージーランド代表の選手たちにも『日本でプレーしたほうがいいよ』と伝えた。焼き肉や刺身は毎日食べたいほどで、練習場の近くの定食屋がなんでもおいしくてお気に入りです」と笑顔で話していました。
今季の観客数 初めて100万人突破
ラグビーのリーグワンは、日本代表や国内リーグの強化、普及などを目的に、前身のトップリーグを刷新して、おととしから始まりました。
1シーズン目におよそ48万だった観客数は、昨シーズンはおよそ74万人、そして今シーズンはおよそ115万人と初めて100万人の大台を突破し、わずか2年で2倍以上に跳ね上がりました。
去年のワールドカップによる日本代表の奮闘や、大会後に世界的なスター選手が数多く来日してリーグ全体のレベルが向上したことで、ファン層が拡大し、26日のプレーオフ決勝でも史上最多の5万6486人の観客が詰めかけるなど、リーグは着実に成長を遂げています。
![](/news/html/20240527/K10014462191_2405271702_0527170417_02_03.jpg)
ブレイブルーパスのリーチ マイケル選手は、「これからリーグワンが世界一のリーグになるように、来シーズンも盛り上げていきたい」と話し、リーグワンのさらなる躍進を誓っていました。