G7財務相・中央銀行総裁会議が閉幕 ロシア凍結資産扱い議論か

イタリアで開かれていたG7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議は日本時間の25日夜、2日間の議論を終えて閉幕しました。ウクライナの支援に向けて経済制裁として凍結したロシア側の資産の扱いなどについて意見を交わしたとみられます。

イタリア北部のストレーザで開かれていたG7の会議には、日本から鈴木財務大臣と日銀の植田総裁が出席し、日本時間の25日午後8時ごろ2日目の議論を終えて、閉幕しました。

25日はウクライナへの支援が主なテーマとなり、経済制裁として凍結したロシア側の資産を復興などの支援に向けてどう扱うか話し合われたとみられます。

EU=ヨーロッパ連合が凍結した資産の利子から得られる収益を活用することで合意しているほか、アメリカでは、資産そのものを没収して活用を可能にする法律が成立し、実施についてはG7などと連携すべきとしていて、各国が対応を探る中、この問題でどこまで協調できたのかが焦点となります。

また、初日の議論では、中国の過剰生産の問題が世界経済に及ぼす悪影響を懸念する意見も相次ぎました。

会議で取りまとめられた共同声明で、これらの議論を踏まえ、どういったメッセージが発信されるのかも注目されます。