日中韓 27日に首脳会議「人的交流」一層促進へ 相互理解深める

日中韓3か国は、27日に韓国で開かれる首脳会議で、お互いの理解と信頼を深めるため大学どうしの交流や観光を通じた「人的交流」を一層促進し、来年からの2年間を「文化交流年」と位置づけることを確認する方向で調整を進めています。

日中韓3か国による首脳会議は、およそ4年半ぶりに、27日に韓国・ソウルで開かれ、岸田総理大臣と中国の李強首相、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が出席します。

この中では、3か国の間の理解と信頼を深めるため大学どうしの交流や観光を通じた「人的交流」を一層促進し、来年からの2年間を「文化交流年」と位置づけることを確認する方向です。

また、地域情勢では、北朝鮮の非核化と朝鮮半島の安定が3か国の共通利益であることを改めて確認し、岸田総理大臣が拉致問題の即時解決に向けた支援を要請する方針です。

さらに経済分野では、2019年以降、交渉が途絶えている3か国のFTA=自由貿易協定の将来的なあり方について、岸田総理大臣が、ハイレベルな規律を含め率直に意見交換したいという考えを伝えることにしています。

3か国は、首脳会議で共同宣言をまとめる方向で調整を進めていて、人的交流や経済・貿易など幅広い分野で協力していくことなどが盛り込まれる見通しです。