パリのノートルダム大聖堂は、5年前の大規模な火災でせん塔や屋根に大きな被害が出て、設置されていた十字架も、焼け落ちました。
十字架は、高さが12メートルあり、19世紀に著名な建築家によってデザインされたもので、火災によって装飾などが失われましたが、職人らによって修復が進められてきました。
パリ ノートルダム大聖堂 十字架の修復終え元の場所に設置
火災からの再建工事が進められているフランス・パリのノートルダム大聖堂で、ことし12月に予定されている一般公開の再開を前に、火災で焼け落ちた十字架が修復を終え、元の場所に設置されました。
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このほど修復作業が終わり、24日、大聖堂の司祭によって祈りがささげられたあと、クレーンで十字架が吊り上げられ、およそ40メートルの高さにある大聖堂の上部に設置されると集まった人たちから拍手が起きていました。
ノートルダム大聖堂は、ことし12月8日に一般公開が再開される予定で、焼け落ちたせん塔もすでに元の姿を取り戻すなど、再建工事が急ピッチで進められています。
工事の責任者を務めるフィリップ・ジョスト氏は「7月のパリオリンピックに訪れた人には、再開前の美しい姿を見せることができるでしょう」と話していました。
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また、一部のフランスメディアは、セーヌ川で行われるパリオリンピックの開会式にもノートルダム大聖堂が一役買う可能性があると伝えていて、注目が集まっています。