ICJの命令後も “ラファ中心部に空爆” 攻撃停止の兆し見えず

ICJ=国際司法裁判所がイスラエルに対してガザ地区南部のラファでの攻撃をただちに停止するよう、暫定的な措置を命じた24日もラファでは攻撃が続いていると伝えられていて、イスラエル軍が攻撃を停止する兆しは見えていません。

パレスチナの地元メディアは24日、ICJがイスラエルに対してラファでの攻撃をただちに停止するよう、暫定的な措置を命じた直後、ラファ中心部に空爆があり、多数の死傷者が出ていると伝えています。

ガザ地区の保健当局は23日、これまでの死者が3万5857人にのぼったとしています。

国連によりますと、イスラエル軍が今月6日にラファでの地上作戦を開始してからエジプトとの境界にあるラファ検問所は閉鎖され、同じ南部にあるケレム・シャローム検問所からの人道支援物資の搬入も滞っているということです。

ロイター通信は、エジプト側ではガザ地区に搬入することができずに食料の一部が腐り始めていると伝えていて、現地の映像ではトラックの列や、腐ってしまった卵をやむをえず処分している様子などが写っています。

ICJが暫定的な措置を命じた後もイスラエル軍が攻撃を停止する兆しは見えておらず、これまで繰り返し軍事作戦を拡大する構えを示していることから人道状況のさらなる悪化が懸念されます。