小林製薬の紅麹サプリ摂取 健康被害の約2000人の調査結果発表

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓病などを発症した問題で、厚生労働省と大阪市が合同で会見を開き、摂取後に健康被害を訴えたおよそ2000人を対象にした調査結果を発表しました。

この調査は該当の製品を摂取したあとに健康被害を訴えた人について、大阪市が全国の保健所に聞き取りを依頼し、5月15日までに集まった2050人の分析結果についてまとめました。

このうち、発症した月が分かる1467人の分析では、去年11月から、ことしの3月に発症した人が全体のおよそ7割に上りました。

症状の重さについては
▽医療機関を受診しなかった人が35%
▽外来治療のみ受けた人が57%
▽入院して治療を受けた後、回復した人が5%
▽入院後、完治せずに腎機能などの障害が残った人が3%でした。

一日の摂取量は、使用方法どおりだった人が82%を占めたのに対し、過量だったのは1%でした。

具体的な症状ついては、けん怠感や手足のむくみなどが多く、年代や性別は、中高年の女性が中心だったということです。

また、摂取から発症までの期間は2か月以内が多かったということです。

この調査結果については、先に行われた日本腎臓学会の調査と同様の傾向だっだということで、厚生労働省や大阪市は、健康被害の原因となった物質などさらに調査や分析を進めることにしています。