米 国務省特使ら 韓国人の男性が拉致された島を訪問

北朝鮮で日本人拉致被害者の横田めぐみさんと結婚した韓国人の男性が拉致された島をアメリカ国務省で北朝鮮の人権問題を担当する特使らが訪れ、問題解決に向けて国際社会への働きかけに力を入れると強調しました。

韓国南西部の沖にある島では1970年代に高校生が北朝鮮に拉致されていて、被害者はその後、北朝鮮で日本人拉致被害者の横田めぐみさんと結婚したキム・ヨンナム(金英男)さんだとわかっています。

24日は、拉致被害者の早期帰還を願う碑の除幕式が島で行われ、キム・ヨンホ(金暎浩)統一相とアメリカ国務省で北朝鮮の人権問題を担当するターナー特使が出席しました。

ターナー特使は式典で、ことし2月に横田さんが拉致された新潟県の現場を訪れたことに触れ「北朝鮮に被害者を帰国させるように求め続ける」と述べました。

また、キム統一相は「拉致された高校生やめぐみさんの両親は、何よりも大切な子を奪われた」と述べ、問題解決に向けて国際社会への働きかけに力を入れると強調しました。

韓国では1970年代に、別の島でもほかに4人の高校生が拉致されていて、両氏は拉致被害者の家族とともに碑の除幕を行いました。

弟が拉致された男性は「本当に会いたい。多くの人に関心を持ってもらえてありがたく今後も関心をもってほしい」と話していました。