沖縄 尖閣沖 領海侵入の中国海警局の船3隻 いずれも領海出る

24日、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、日本の漁船の動きに合わせるように領海に侵入した中国海警局の船3隻は、2時間前後領海内を航行したあと、いずれも領海を出ました。海上保安本部は、再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。

第11管区海上保安本部によりますと、24日午後4時前から尖閣諸島の大正島の沖合で、中国海警局の船3隻が日本の漁船3隻の動きに合わせるように相次いで日本の領海に侵入しました。

3隻は2時間前後領海内を航行し、日本の漁船がこの海域から離れたあと、いずれも午後7時すぎまでに領海を出ました。

海上保安本部は、再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。

尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が日本の領海に侵入するのが確認されたのは今月19日以来でことしに入って16件目です。

林官房長官「冷静かつ、きぜんと対応」

林官房長官は27日午前の記者会見で「極めて深刻に考えている。現場海域では常に相手勢力を上回る海上保安庁の巡視船を配備し、警告を繰り返し実施するなどして万全の領海警備態勢を確保するとともに外交ルートでもさまざまなレベルからわが国の立場や考えをしっかりと中国側に申し入れている」と述べました。

その上で「きのうの日中首脳会談で岸田総理大臣から李強首相に対し、日本の深刻な懸念を改めて表明した。引き続き、緊張感を持って尖閣諸島周辺の警戒・監視に万全を尽くすとともに中国側に対しては冷静かつ、きぜんと対応していく」と述べました。