プーチン大統領 核兵器の使用想定の演習 ベラルーシと協議へ

ロシアのプーチン大統領は同盟関係にあるベラルーシを訪れ、ルカシェンコ大統領と会談し、戦術核兵器の使用を想定した軍事演習について協議する考えを示しました。改めて核戦力を誇示し、ウクライナ情勢をめぐって対立を深める欧米側を強くけん制するねらいとみられます。

プーチン大統領は23日夜、ベラルーシの首都ミンスクに到着し、ルカシェンコ大統領の出迎えを受けました。

両首脳はその後会談し、現地メディアによりますと、この中でプーチン大統領は「われわれは、演習の第2段階について話す。ベラルーシの友人や同僚たちが直接参加することに関してだ」と述べ、戦術核兵器の使用を想定した軍事演習について協議する考えを示しました。

これを前にロシア国防省は21日、戦術核兵器を扱う部隊による軍事演習の第1段階を、ロシアによるウクライナ侵攻の出撃拠点にもなっている南部軍管区で開始したと発表していました。

演習の第2段階には、同盟国のベラルーシも参加することになっています。

プーチン政権は、ベラルーシにロシアの戦術核兵器の配備を進めているとしてきましたが、核戦力の使用を想定した演習にベラルーシが参加するのは初めてです。

プーチン政権としては改めて核戦力を誇示し、ウクライナ情勢をめぐって対立を深める欧米側を強くけん制するねらいとみられます。