JAF ロードサービスの料金引き上げ 機材価格や燃料代など高騰

車の故障やトラブルに対応するロードサービスの料金が、先月から引き上げられました。JAF・「日本自動車連盟」によりますと、実質的には会員でない人の料金が値上げされたかたちで、消費税率の引き上げを除くと2009年以来15年ぶりだということです。

JAFは車の故障やトラブルに対応するロードサービスを提供しています。

年間4000円の会費を支払う会員は、ほとんどのサービスを無料で受けることができ、先月末の時点で2050万人余りが加入しています。

JAFではサービスの公益性が高いことから、これまでは料金を据え置いてきましたが、必要な機材の価格や燃料代、それに人件費などが上昇し、コストが膨らんでいるとして、先月から料金を引き上げました。

値上げは消費税率の引き上げを除くと2009年以来15年ぶりで、実質的には会員でない人の料金が値上げされたかたちです。

具体的にはいずれも午前8時から午後8時までの一般道の場合では
▽「バッテリー上がり」は2万1700円と8500円余り、率にして65%引き上げられたほか
▽「スペアタイヤへの交換」は1本の場合、2万1700円と1万円余り、率にして93%値上げされました。

また、車の機能が高度化し1件当たりの作業時間も長くなる傾向があるため、これまでの料金では採算があわなくなる可能性があるとして、今回、値上げが必要だと判断したといいます。

JAFロードサービス部の足立寿生課長は「車を利用する人の安全と安心の支えとなるサービスの提供を続けたい。それに見合った費用をいただく形になるが、今後、新たなサービスも検討していきたい」と話しています。