群馬 遮断機と警報機ない「第4種踏切」 富岡市で廃止決定

群馬県内を走る上信電鉄の遮断機と警報機がない第4種踏切で9歳の女の子が列車にはねられて死亡した事故を受け、富岡市にある第4種踏切の廃止が決まり、市が立ち入りを禁止するためのフェンスを設置しました。

上信電鉄の高崎市にある遮断機と警報機がない第4種踏切では、先月6日、近くに住む9歳の女の子が列車にはねられて亡くなりました。

上信電鉄の第4種踏切は合わせて45か所あり、県は3年から5年をかけて原則、廃止する方針を示していて沿線自治体も同様の方針で取り組みを進めています。

このうち20か所の第4種踏切がある富岡市では、まず「横尾西踏切」で地元住民の合意が得られたとして廃止が決まり、線路の両側には立ち入りを禁止するためのフェンスが市によって設置されました。

枕木を取り除いたうえで、「線路内立ち入り禁止」という看板を25日までに設置することにしています。

富岡市企画課の斉藤広さんは「住民の利便性は失われると思うが、丁寧に説明して『人命には代えられない』ということを強く訴えていきたい」と話していました。