大相撲夏場所 序二段 朝東が全勝優勝 高知 四万十市出身の25歳

大相撲夏場所の序二段は、25歳の朝東が7戦全勝で優勝を果たしました。

夏場所の序二段は12日目の23日を終え、高砂部屋の朝東、常盤山部屋の優力勝、尾上部屋の伊波の3人が6戦全勝で並んでいました。

13日目の24日、先に取組があった朝東が優力勝に「寄り倒し」で勝ち、伊波が敗れたため朝東が7戦全勝で優勝を果たしました。

朝東は高知県四万十市出身の25歳で、平成30年の初場所で初土俵を踏みました。

今場所は東の序二段83枚目で迎え、得意とする左四つの相撲で白星を重ねていました。

朝東は「ここ1年はけがばかりだったが、今場所はなにもなかった。きょうは緊張した」と息を切らしながら話していました。

また、大関経験者の小結 朝乃山の付け人を務めていて、「すぐに体が起き上がる癖を直すことや、頭を低くしていくように言われていた」と受けたアドバイスについて話していました。

そして、来場所に向けては「けがをせず、勝ち越せるようにしたい」と意気込んでいました。

幕下 藤青雲が全勝優勝 熊本市出身の十両経験者

大相撲夏場所の幕下は熊本市出身の十両経験者、藤青雲が7戦全勝で優勝しました。

夏場所の幕下は12日目を終えて、藤島部屋の十両経験者、藤青雲と伊勢ヶ濱部屋の草野が6戦全勝としていて13日目の24日は2人が直接対決しました。

そして、藤青雲が「寄り倒し」で勝って7戦全勝とし、初の幕下優勝を果たしました。

熊本市出身で26歳の藤青雲は明治大を卒業後、社会人を経て藤島部屋に入門し、3年前の春場所で初土俵を踏むと、去年の夏場所で十両昇進を果たしました。

その夏場所では9勝6敗と勝ち越しましたが、場所が終わったあとの稽古中に左ひざの前十字じん帯断裂のけがを負い名古屋場所から3場所連続で休場していました。

4場所ぶりに出場したことしの初場所では全勝で三段目優勝を果たし、幕下に番付を戻した先場所も勝ち越して、今場所は東の幕下11枚目まで番付を戻していました。

幕下15枚目以内で7戦全勝した力士は、ほかの力士の成績などの状況にもよりますが翌場所は十両に昇進する慣例があります。

藤青雲は「先場所よりしっかりとひざに力が入っていたし、怖さもだいぶ少なくなってきた。来場所に向けてしっかりと準備して、もう1回、幕内を目指して頑張っていきたい」と話していました。

また、相手の草野は去年の学生横綱で、熊本市の文徳高校の後輩だということで「めちゃくちゃ意識した。自分が大学の時に、高校生の草野に胸を出したことがある。楽しみにしていたので勝ててよかった」と話していました。

一方、敗れた草野は「優勝したかった。がんがん出てこられたので、しのぐ形になってしまった。胸を借りるつもりでいったが、次に当たるときは勝ちたい」と話していました。