暴動の混乱続くニューカレドニア 日本人38人 航空機で豪に出国

暴動による混乱が続く南太平洋のフランス領、ニューカレドニアに滞在している日本人のうち38人が22日、フランス政府が用意した航空機でオーストラリアに出国しました。

南太平洋のフランス領、ニューカレドニアの中心都市、ヌメアやその周辺では今月13日以降、フランスからの独立を目指す先住民などによる暴動が続いています。

外務省によりますと、現地に滞在している日本人のうち出国を希望した38人が22日、フランス政府が用意した航空機でオーストラリアに出国しました。

21日には、日本人4人がオーストラリア政府が用意した航空機で出国しています。

外務省によりますと、現地に滞在している日本人は短期滞在の観光客を含めおよそ250人だということです。

仏マクロン大統領が現地に到着 事態の早期収拾に意欲

混乱が続く中、フランスのマクロン大統領は、日本時間の23日午前7時前、ダルマナン内相やルコルニュ国防相とともに、専用機でニューカレドニアの空港に到着しました。

マクロン大統領は空港で「できるだけ早く、平和と平穏、安全を取り戻すことが最優先だ」と述べ、事態の早期収拾を図る意欲を示しました。

ニューカレドニアでは、地方参政権を新しく移住してきた住民に与えようというフランスの議会での動きに対し、先住民の票の重みが失われるとして反発が起きていて、フランスメディアはこれが暴動の発端になったと伝えています。

マクロン大統領は、現地で、地元の有力者や治安部隊の関係者などと面会する予定で、みずから事態の収拾にあたることにしています。