大相撲夏場所11日目 新小結 大の里は3敗に後退 豊昇龍に敗れる

大相撲夏場所は11日目、終盤戦に入りました。2敗でトップに並ぶ新小結 大の里は大関 豊昇龍との結びの一番に敗れ、3敗に後退しました。

夏場所は11日目の22日、2敗でトップに並ぶ大の里が2場所連続で「下手投げ」で敗れている大関 豊昇龍との結びの一番に臨みました。

大の里は立ち合い、豊昇龍に当たりを受け止められると、右の下手を取られて大関に有利な形を許します。

そして、体が宙に浮くような豪快な投げを打たれて3場所連続で豊昇龍に敗れました。

大の里は3敗に後退しました。

また、3敗の大関 琴櫻は同じく3敗の平幕、明生と対戦しました。

琴櫻は明生に左腕を差し込まれたものの振りほどいて上手を取り、上手投げで勝ちました。

平幕の湘南乃海と宝富士の2敗どうしの一番は、湘南乃海が小手投げで勝ちました。

大相撲夏場所は11日目を終えて、2敗が湘南乃海ただ1人、3敗で琴櫻、大の里、大栄翔、御嶽海、欧勝馬、宝富士の6人が追う展開となりました。

大関 豊昇龍「いい誕生日プレゼントに」

新小結の大の里は大関 豊昇龍に敗れて3敗に後退し、報道陣には「あしたから頑張ります」とだけ答えました。

勝った豊昇龍は「高校生の時から対戦しているので負けたくないという気持ちがある。入門してすぐに三役まできた相手なのでしっかり集中してやるしかないと思っていた。残りの相撲も集中してやりたい」と振り返りました。

豊昇龍は22日が25歳の誕生日で、みずから白星で飾ったことについて「しっかり勝ってよかった。自分へのいい誕生日プレゼントになった」と笑顔を見せていました。

平幕 湘南乃海 ただ1人2敗守る「集中して対応」

平幕の湘南乃海は、宝富士との2敗どうしの一番を制し、ただ1人2敗を守りました。

取組後は「集中して対応できてよかった。一日一番は変わらない。あしたからも集中して頑張ります」と淡々と話していました。

敗れた宝富士は「相手の相撲になった。あした頑張ります」とことば少なでした。

再出場の関脇 若元春 負け越し「勉強だと思って」

大関 琴櫻は平幕の明生に勝って3敗を守り「まだ残っているのでそれに向けてしっかり集中する。自分の相撲を取っていく」と落ち着いて話していました。

22日から再出場の関脇 若元春は平幕の平戸海に敗れて負け越しが決まり「痛いところがあって自分の相撲が取れない。勉強だと思って今できる自分の相撲をしっかり考えていく」と話していました。

中入り後の勝敗

▽剣翔に十両の千代翔馬は千代翔馬が「寄り切り」。
剣翔は負け越しました。

▽新入幕の時疾風に友風は友風が「押し出し」。

▽一山本に水戸龍は水戸龍がひざのけがのため、22日から休場し、一山本が「不戦勝」です。

▽竜電に金峰山は竜電が「上手投げ」で7勝目です。

▽湘南乃海に宝富士の2敗どうしの対戦は、湘南乃海が「小手投げ」で2敗を守りました。
宝富士は3敗に後退です。

▽狼雅に正代は正代が「寄り切り」。

▽玉鷲に錦富士は玉鷲が「押し出し」で勝ちました。

▽欧勝馬に琴勝峰は、新入幕の欧勝馬が「寄り切り」で勝ち越しました。

▽隆の勝に北勝富士は隆の勝が「押し出し」。

▽美ノ海に御嶽海は大関経験者の御嶽海が「寄り切り」で勝ち越しを決めました。

▽錦木に佐田の海は佐田の海が「寄り切り」。
錦木は負け越しです。

▽翠富士に翔猿は翠富士が「はたき込み」。

▽王鵬に豪ノ山は豪ノ山が「押し出し」。

▽宇良に大栄翔は大栄翔が「上手投げ」で勝ち越しました。

▽熱海富士に高安は高安が「寄り切り」。

▽阿武咲に阿炎は阿炎が「押し出し」。

▽22日から再出場の若元春に平戸海は平戸海が「寄り倒し」。
若元春は3勝5敗3日の休みで負け越しました。

▽明生に大関 琴櫻は琴櫻が「上手投げ」で明生を下して、祖父のしこ名を継いで初めての勝ち越しです。

▽大関 豊昇龍に大の里は豊昇龍が「下手投げ」。
大の里は3敗に後退しました。