秋田 鹿角 クマ被害 男性の遺体を収容 かまれたような傷も

秋田県鹿角市の山林で倒れていた男性の遺体を搬送しようとした警察官2人がクマに襲われた被害で、警察は22日、男性の遺体を収容しました。警察によりますと、遺体は行方が分からなくなっていた青森県の64歳の男性で、動物にかまれたような傷があったということで、警察が死因を詳しく調べることにしています。

今月18日、鹿角市十和田大湯の山林で男性が遺体で見つかり、運び出そうとしていた警察官2人がクマに襲われて頭や腕などに大けがをしました。

警察などは現場にクマがいるおそれがあり車で十分に近づけないことから、遺体の搬送を中断し21日から林道の道幅を広げる工事などを進めていました。

そして安全に運べるルートが確保できたとして22日午後0時45分ごろ、猟友会が銃で周囲を警戒する中、現場に置かれたままとなっていた男性の遺体を収容したということです。

警察によりますと、遺体は今月15日からタケノコ採りで山に入り行方不明になっていた青森県三戸町の無職佐藤宏さん(64)と確認されたということです。

遺体の頭や顔にはひっかき傷が見つかったほか、体全体に動物にかまれたような傷が確認されたということです。

警察は23日午前から司法解剖を行って死因を詳しく調べることにしています。