サクラなど食い荒らす「クビアカツヤカミキリ」関西で被害拡大

サクラやウメなどを食い荒らし、特定外来生物に指定されている外来種のカミキリムシ「クビアカツヤカミキリ」が京都府に隣接する大阪府や奈良県などで次々に確認されていて、京都府が注意を呼びかけています。

体長2.5センチから4センチほどの「クビアカツヤカミキリ」は中国などが原産で、幼虫はサクラやウメなどの樹木を食い荒らし枯らすため環境省が特定外来生物に指定しています。

国内では10年余り前に初めて確認され、京都府に隣接する大阪府や奈良県など関西でも被害が拡大しています。

このため京都府では府内に侵入しないか警戒を強め、ポスターなどを制作し注意を呼びかけています。

「クビアカツヤカミキリ」の幼虫は4月から10月ごろにかけて幹を食い荒らし、幼虫がいる木の根元には「フラス」と呼ばれる幼虫のふんや木くずが落ちているということです。成虫は5月から8月にかけて出てきて、名前のとおり首の部分が赤いのが特徴です。

府ではフラスや成虫を見つけたら情報提供してほしいと求めています。

京都府自然環境保全課技師の河村勇輝さんは「一度侵入してしまうと根絶が難しいため、危機感を持っています。この時期は幼虫も成虫も活発になるので、気付いたら写真を撮って連絡してほしい」と話しています。

情報の提供先は京都府自然環境保全課で、電話番号は075・414・4706です。