ドジャース 大谷翔平 2安打1打点2盗塁もチームは連勝ストップ

大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が、ダイヤモンドバックス戦でタイムリーヒットを含む2安打1打点、盗塁2つを決める活躍を見せました。

大谷翔平 2安打1打点 2盗塁

ドジャースは21日、本拠地ロサンゼルスでダイヤモンドバックスとの3連戦の第2戦に臨み、大谷選手は、2番・指名打者で先発出場しました。

1回の第1打席はインコース低めの変化球に空振り三振に倒れましたが、2点を追う4回の第2打席は先頭バッターで初球のアウトコースの速球をレフト線に鋭く運び、3試合連続ヒットとなるツーベースで塁に出ました。

さらに1アウトとなってから三塁への今シーズン12個目の盗塁で相手の守備を揺さぶりキャッチャーの送球が大きくそれた間に大谷選手はホームにかえり1対2としました。

1対4とリードを広げられた6回は1アウト三塁のチャンスで大谷選手に第3打席がまわり、低めの変化球をライト前に引っ張って2打席連続のヒットがタイムリーとなって1点を返しました。

続くフリーマン選手が三振に倒れた際、大谷選手は二塁へスタートを切ってこの試合2つ目の盗塁を決め、4番・スミス選手のヒットで一気にホームを踏んで3対4と追い上げました。

しかし、ドジャースは7回、ダイヤモンドバックスにスリーランホームランを打たれて3対7と再びリードを広げられ大谷選手は8回、第4打席に立ちましたがここはリリーフの左ピッチャーに対して初球のカーブを打ってレフトフライとなりました。

大谷選手はこの試合4打数2安打1打点、盗塁も2つ決めて奮起しましたが、ドジャースはそのまま3対7で敗れて連勝が「4」で止まりました。

大谷選手の打率は3割5分6厘に上がって両リーグを通じトップを維持しています。

5月の得点圏打率 4割6分2厘

大谷選手は、この試合のタイムリーヒットで5月の得点圏打率が4割6分2厘となり、チャンスでの勝負強さが際立っています。

大谷選手はシーズン開幕直後はチャンスで凡退する打席が続き、4月終了時点での得点圏打率は38打数7安打で1割8分4厘でした。

このためドジャースのロバーツ監督が「チャンスの打席でアグレッシブになりすぎている」と珍しく改善点を指摘する場面もありましたが、今月に入ってからは19日のレッズ戦で4年ぶりのサヨナラヒットを打つなど得点圏打率は13打数6安打で4割6分2厘と勝負強さを発揮しています。

ロバーツ監督は、大谷選手を監督室に呼んで、いい状態と悪い状態の時のストライクゾーンを一緒に比較したということで、この試合、タイムリーヒットを打った打席でも大谷選手はボール球を2球見送って手を出さず、3球目のストライクゾーンの低めのチェンジアップを捉え、冷静な見極めが光りました。

大谷選手は、大リーグ通算でも3割に近い得点圏打率を残している、もともとチャンスには強い選手で監督のアドバイスを助けに本来の姿を取り戻しました。

大リーグ通算でも盗塁99個 日本選手で歴代3位に

大谷選手が1試合2つの盗塁を決めるのは今シーズン3回目で、大リーグ通算でも99個としてプロ野球・ヤクルトの青木宣親選手の98個を抜き、日本選手で歴代3位となりました。

【日本選手 大リーグ歴代盗塁数】
▽1位:イチローさん 509個
▽2位:西武の松井稼頭央監督 102個
▽3位:大谷翔平選手 99個
▽4位:ヤクルトの青木宣親選手 98個

この試合、大谷選手は盗塁の際のスライディングで左ひざのユニフォームが破れるアクシデントもありましたが、今シーズンはいまだ失敗はなく、成功率は100%を維持しています。

シーズン終了までこのペースを維持できれば「ホームラン42本、盗塁42個」となり、大リーグで過去5人しか達成していない「ホームラン40本、40盗塁」にも到達する勢いです。