首都圏 4月の新築マンション平均価格 2か月連続下落も高水準

首都圏の1都3県で先月発売された新築マンションの平均価格は7412万円と、2か月連続で前の年の同じ月を下回りました。去年、都内で、高額物件の発売が相次いだ反動ですが、建設コストの上昇が続き、価格は依然、高い水準となっています。

調査会社の「不動産経済研究所」によりますと、先月、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で発売された、新築マンションの1戸当たりの平均価格は、7412万円でした。

前の年の同じ月を335万円、率にして4.3%下回り、2か月連続で下落しました。

このうち
▽東京23区の平均価格は9168万円で、去年、高額物件の発売が相次いだ反動などで、前の年の同じ月よりも22.1%下落したほか
▽埼玉県が5088万円で、8.8%下落しました。

一方、
▽千葉県は、4929万円で前の年より7.3%上昇したほか
▽神奈川県が、6093万円で5.2%
▽東京都の23区を除いた地域が5814万円で4.5%
それぞれ上昇しました。

調査した会社では、「資材の値上がりに加え、先月から建設業界でも『2024年問題』への対応が始まったことを背景に、人件費を含めた建設コストの上昇が続いていてマンション価格は依然高い水準となっている。今後もこの傾向は続くとみられる」としています。