石川 穴水町 仮設住宅を医師ら訪問 病気予防で体動かす助言

能登半島地震で被災した高齢者などが暮らす石川県穴水町の仮設住宅を医師や看護師が訪問し、病気にならないために少しでも体を動かすようアドバイスしました。

穴水町の仮設住宅を訪問したのは、富山県氷見市にある金沢医科大学氷見市民病院の医師や看護師ら8人の医療チームです。

スタッフは、町内の仮設住宅を1軒1軒訪れ、高齢者などに体調の変化がないか聞き取り、入居している人たちは、「少し前まで食欲が無かった」とか「あまり体を動かしていない」などと答えていました。

これに対しスタッフは、体を動かす機会が減ると心身の機能が低下するいわゆる「生活不活発病」になるおそれもあるとして、部屋の中でも少しでも体を動かすようアドバイスしていました。

訪問した医師の小畑貴司さんは「生活不活発病を未然に防ぐのが目的で訪問しました。これからの時期は熱中症の予防の啓発も必要だと思いました」と話していました。

また、看護師の新木麻以さんは、「看護師として、本人の言いたいことなどを引き出せるよう心がけました。地震以前の話をするときは笑顔で生き生きとされていたので、環境が変わった影響を感じました」と話していました。