マイク問題受け水俣担当となった環境省幹部 新潟の団体と面会

水俣病の患者団体などとの懇談で、環境省の職員が団体側の発言中にマイクの音を切った問題を受けて、水俣病対策専属の担当となった環境省の幹部が新潟市を訪れ、水俣病の患者団体などと面会しました。

新潟市を訪れたのは、熊本県で行われた懇談で団体側が発言していた際に環境省の職員がマイクを切った問題を受けて水俣病対策専属の担当となった前田光哉大臣官房審議官など3人です。

21日は新潟水俣病の患者団体などと面会し、前田審議官は冒頭「水俣病に関わるすべての皆様に、おわび申し上げたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪しました。

このあと、今月31日に行われる意見交換会について、患者団体などから「できるだけ長く時間をとってほしい」とか「5月31日は、新潟水俣病が公式確認された特別な日で、式典には大臣にも出席してほしい」といった要望が出されました。

これに対し、前田審議官は国会会期中のため伊藤環境大臣の日程調整がつかなかったとしたうえで「大臣は国会閉会後速やかに新潟を訪れたいと考えています。できるだけ早く来てほしいという要望も大臣に伝えます」と答えていました。

面会のあと、新潟水俣病の患者団体の副会長などを務める皆川栄一さんは「官僚対応だなと思いました。『大臣に伝えます』しかないんだなという感想です。私たちが納得できるような話し方をしてほしかった」と話していました。