日本 サウジアラビア 外相が電話会談 皇太子訪日の早期実現へ

サウジアラビアのムハンマド皇太子の訪日が急きょ延期になったことを受けて、上川外務大臣がサウジアラビアの外相と電話で会談し、訪日が早期に実現するよう緊密に連携していくことで一致しました。

サウジアラビアのムハンマド皇太子は20日から今月23日までの日程で、公賓として日本を訪れ、天皇陛下との会見のほか、岸田総理大臣との首脳会談などを行う予定でしたが、父親のサルマン国王の健康状態を理由に、訪日は急きょ延期になりました。

こうした中、上川外務大臣は20日夜、サウジアラビアのファイサル外相と電話で会談しました。

会談はサウジアラビア側からの呼びかけによるもので、ファイサル外相は「延期になったことは大変残念だが、日本側の理解に感謝する」と述べました。

これに対し、上川大臣は「サルマン国王の早期の回復を祈念する。サウジアラビアとの戦略的パートナーシップを重視していて、ガザ情勢やウクライナ情勢など複合的な危機に直面する中、緊密に連携していきたい」と応じました。

そして両外相は、ムハンマド皇太子の訪日が早期に実現するよう、日程調整など緊密に連携していくことで一致しました。