飯塚事件 2度目の再審申し立て 来月5日に判断へ 福岡地裁

32年前、福岡県飯塚市で小学生の女の子2人が殺害されたいわゆる「飯塚事件」で、すでに死刑が執行された元死刑囚の家族が裁判のやり直しを求めている2度目の申し立てについて、福岡地方裁判所が来月5日に再審を認めるかどうか、判断を示すことになりました。

1992年、福岡県飯塚市で小学1年生の女の子2人が登校途中に連れ去られ、遺体で見つかったいわゆる「飯塚事件」では、殺人などの罪に問われ、一貫して無罪を主張していた久間三千年元死刑囚の死刑が確定し、2008年に執行されました。

元死刑囚の家族は、3年前の7月、再審を求める2度目の申し立てを行っています。

弁護団によりますと、これまでの非公開の審理では、被害者の女の子の目撃情報について新たな証言をした2人への証人尋問が行われるなどして、ことし2月に審理はすべて終わりました。

弁護団によりますと、福岡地方裁判所は、来月5日に再審を認めるかどうかの判断を示すことになりました。

死刑が執行された元死刑囚の再審が認められた例はこれまでになく、裁判所の判断が注目されます。