米投資ファンド “ケンタッキー”運営の日本法人にTOB実施へ

「ケンタッキーフライドチキン」を運営する日本法人に対し、アメリカの投資ファンド、「カーライル・グループ」がTOB=株式の公開買い付けを実施すると発表しました。現在は、大手商社の三菱商事が筆頭株主として株式の35%余りを保有していますが、ファンドはこの持ち分を含め、最終的に完全子会社化したうえで上場を廃止する方針です。

発表によりますと、「カーライル・グループ」は「日本KFCホールディングス」に対し、21日からことし7月9日にかけてTOBを行い、1株あたり6500円で買い付ける計画です。

現在は、三菱商事が筆頭株主として日本KFCの株式の35%余りを保有していますが、ファンドはTOBが成立した場合に三菱商事の持ち分を買い取る契約を結んだということで、最終的には日本KFCを完全子会社化したうえで上場を廃止する方針です。

TOBなどによる全体の買収額は、およそ1350億円に上る見込みだとしています。

三菱商事は1970年にアメリカの「ケンタッキーフライドチキン」と共同出資をして日本法人を設立しましたが、戦略的に事業の構成を入れ替えることなどを目的に売却を決めたとしています。

日本KFCは、株主に対しTOBに応じることを推奨すると決議していて、「出店の加速やメニューの多様化など、企業価値の向上に資するとの結論に至った」としています。