秋田 鹿角 クマに襲われ中断の遺体搬送 あす以降に対応検討へ

秋田県鹿角市の山林で倒れていた男性の遺体を搬送しようとしていた警察官2人がクマに襲われ、遺体の搬送が中断されていますが、警察などは依然として安全確保にめどが立たないとして21日以降、対応を検討することになりました。

鹿角市十和田大湯の山林では、18日、男性が遺体で見つかり、運び出そうとしていた警察官2人がクマに襲われ、頭や腕などに大けがをしました。

警察などによりますと、現場の山林にはクマがいるおそれがあり、斜面になっているため、車では十分に近づけず、安全の確保が難しいとして、遺体の搬送活動を中断しています。

警察は安全確保にめどが立たないとして20日も搬送を行わないことを決め、21日以降、関係機関と協議し、対応を検討することになりました。

一方、関係機関が、20日午後、非公開で会合を開き、市によりますと、現場周辺の入山禁止の措置をことし11月末まで続けることを決めたということです。

また、今回の事態を受けて秋田県は、タケノコ採りなどのため県内だけではなく隣接する他の県からも現場周辺に入山する人が多いことから、隣接する青森県や岩手県、それに山形県や宮城県の4つの県に対して、入山禁止エリアを訪れないよう各県ごとに呼びかけを徹底するよう近く文書で要請することになりました。