イスラエル ガザ地区の統治めぐり政権内で意見の違い表面化

イスラエルによる、イスラム組織ハマスに対する軍事作戦が長期化する中、イスラエルの戦時内閣の主要閣僚が18日、ガザ地区の将来的な統治をめぐる計画を策定するようネタニヤフ首相に求めました。
別の閣僚もガザ地区をイスラエルが統治しないことを明言するよう迫ったばかりで、政権内の意見の違いが表面化しています。

イスラエルは、ガザ地区を実効支配するハマスの壊滅を目指して軍事作戦を続けていますが、ネタニヤフ首相は、ガザ地区をどのような形で統治していくのかなどについて明確な計画を示していません。

こうした中、野党の立場から主要閣僚として戦時内閣に加わっているガンツ前国防相は18日、記者会見を開き、ネタニヤフ首相に対し、ガザ地区の将来的な統治をめぐる計画を策定するよう求めました。

そのうえで、来月8日までに計画が策定されない場合は、戦時内閣から離脱する可能性を示唆しました。

これに先立って、ネタニヤフ首相と同じ政党に所属するガラント国防相も、15日の記者会見で、ハマス以外のパレスチナ人がガザ地区を統治すべきだとする考えを示すとともに、ネタニヤフ首相に対して、ガザ地区をイスラエルが統治しないことを明言するよう迫ったばかりです。

ネタニヤフ首相と、ガンツ氏やガラント氏との間では、これまでも足並みの乱れが伝えられていましたが、戦闘の長期化に伴って、政権内の意見の違いが表面化しています。