大相撲夏場所7日目 新小結 大の里 1敗を守る 熱海富士に勝つ

大相撲夏場所は7日目、新小結の大の里は前頭筆頭の熱海富士に勝って1敗を守りました。

6日目に大関 琴櫻を破って三役以上ではただ1人、1敗を守る新小結の大の里は7日目の18日、前頭筆頭の熱海富士との初顔合わせの一番に臨みました。

大の里は立ち合いから得意の右を差しましたが、熱海富士に左の上手を取られ、土俵際まで押し込まれました。

それでもうまく体勢を入れ替えながら「下手出し投げ」で勝って1敗を守りました。

2敗の大関 琴櫻はここまで幕内でただ1人勝ちっぱなしとしている平幕の宇良と対戦しました。

琴櫻は立ち合いから宇良に押されて土俵際に下がりましたが、相手が引いたところで一気に前に出て「押し倒し」で勝って2敗を守りました。

これで、7日目にして幕内に勝ちっぱなしはいなくなりました。

また、2敗の大関・豊昇龍は結びの一番で平幕の王鵬に敗れ、3敗に後退しました。

7日目からは大関 霧島と関脇 若元春が休場となり、今場所は三役以上の9人の力士のうち、横綱・照ノ富士など5人が休場となっています。

《力士の取組後 談話》

小結 大の里「体が動いているということ」

1敗を守った新小結の大の里は「立ち合いが相手のペースだったので、勝ちを拾った相撲だった。残って逆転に成功したのは体が動いているということだと思う」と振り返りました。
トップに並んだことについては「何も気にしていない。15日間、戦い抜くことが大事だ」と話していました。

大関 琴櫻「慌てずに落ち着いて取れれば」

連敗は免れた大関 琴櫻は宇良との対戦を振り返り「慌てずに落ち着いて取れればと思っていた。相手の引きも頭には入れて取っていた」と話していました。

宇良 取組のねらいは「知らないです」

敗れた宇良は冷静に攻められたかと質問されて「知らないです」とだけ答えて、18日も報道陣に取組のねらいについては明かしませんでした。

王鵬「手は伸ばせていたのでいい相撲を取れた」

豊昇龍を破り、2日連続で大関に勝利した平幕の王鵬は「手は伸ばせていたのでいい相撲を取れたと思う。落ち着かれたら負けだと思っていた」と振り返りました。
初土俵が同じ同学年の豊昇龍と結びの一番で対戦したことについては「誇らしい。もっと幕内の後半で取れたらいいと思う」と話していました。

宝富士「勝ててよかった」 息子とのやりとりも明かす

1敗を守った平幕3人のうち、37歳の宝富士は6日目、初黒星を喫したことを幼稚園に通う息子に伝えたということですが「『いっぱい勝っているからいいよ』と言われてうるっときた。『きょうは勝って』と言われて『頑張るよ』と伝えていたので、勝ててよかった」と話していました。

《中入り後の勝敗》

中入り後の勝敗です。

▽十両の大翔鵬に狼雅は大翔鵬が「寄り切り」で勝ちました。

▽竜電に新入幕の時疾風は時疾風が「上手投げ」。

▽剣翔に美ノ海は美ノ海が「寄り切り」。

▽水戸龍に宝富士は水戸龍に「腰砕け」があって宝富士が勝ちました。

▽一山本に友風は友風が「引き落とし」で勝って、今場所の初白星を挙げました。

▽新入幕の欧勝馬に北勝富士は北勝富士が「押し出し」。

▽佐田の海に錦富士は錦富士が「はたき込み」。

▽湘南乃海に金峰山は湘南乃海が「上手投げ」。

▽正代に御嶽海は正代が「寄り切り」で勝ちました。

▽錦木に玉鷲は錦木が「寄り切り」。

▽琴勝峰に翠富士は琴勝峰が「寄り切り」。

▽隆の勝に明生は明生が「寄り切り」。

▽阿武咲に豪ノ山は阿武咲が「押し出し」で勝ちました。

▽平戸海に大栄翔は大栄翔が「押し出し」。

▽熱海富士に大の里は大の里が「下手出し投げ」。

▽関脇の若元春は右足の親指を痛めたため、7日目から休場し阿炎が「不戦勝」となりました。

▽大関 霧島も7日目から休場し翔猿が「不戦勝」となりました。

▽宇良に大関 琴櫻は琴櫻が「押し倒し」で勝ちました。宇良は初日からの連勝が6で止まりました。

▽大関 豊昇龍に王鵬は王鵬が「引き落とし」で勝ちました。