国家公務員の一般職試験への申し込み者数 今年度は過去最少に

今年度の国家公務員の一般職試験への申し込み者数は、前の年度から2000人余り少ないおよそ2万4000人で、先に公表された総合職試験の申し込み者数と同じくこれまでで最も少なくなりました。

国家公務員の採用試験は、いわゆるキャリア官僚となる総合職と一般職などに分けて実施されていて、人事院は来年春の採用に向けて行われる大卒程度の一般職試験の申し込み状況を発表しました。

それによりますと、申し込み者数は2万4240人で、前の年度より2079人、率にして7.9%減り、今の試験制度になった2012年度以降で最も少なくなりました。

過去最少の更新は2年連続で、分野別では、土木や機械、建築など、技術系職員への申し込みの減少が目立っています。

一方、女性の申し込み者は42.5%と、過去最高の割合となりました。

国家公務員の試験をめぐっては、ことし3月に公表された総合職試験の申し込み者数も過去最少となっていて、「官僚離れ」に歯止めがかからない状況が続いています。

人事院は「デジタル化が進み、特に技術系で民間企業との競合が激しくなっている。働き方の改善に加え、給与制度の見直しにも取り組むなどして人材を確保していきたい」としています。