北朝鮮“ミサイル発射実験 17日に実施 新誘導システム導入”

北朝鮮は、戦術弾道ミサイルの発射実験を17日、日本海上で実施したと発表しました。ミサイルには、新たな誘導システムが導入されたとしていて、核弾頭の搭載を想定したミサイル技術の向上をアピールしています。

北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、キム・ジョンウン(金正恩)総書記の立ち会いのもと、ミサイル総局が17日、戦術弾道ミサイルの発射実験を日本海上で実施したと18日、伝えました。

ミサイルには、新たに開発した誘導システムが導入され、実験は成功したとしています。

公開された写真には、ミサイルが目標に命中したとする様子が写っていて、今回の実験を通じて技術の向上をアピールしています。

北朝鮮は、戦術弾道ミサイルについて韓国軍や在韓アメリカ軍の基地などへの打撃を念頭に開発を進め、核弾頭の搭載も想定しているとしています。

キム総書記は17日、軍需企業を視察した際「わが国の核戦闘態勢を目撃することで、敵は恐れて火遊びをする気がなくなる」と述べ、アメリカや韓国への対決姿勢を示すとともに、核戦力の強化を加速するよう指示しました。

韓国軍は、北朝鮮が17日午後、東部のウォンサン(元山)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイルと推定される数発を発射したと明らかにしていて、北朝鮮の発表はこのミサイルを指すとみられます。