愛媛 愛南町「石垣の里」 地震で崩れた石垣の修復作業進む

愛媛県と高知県で最大震度6弱の揺れを観測した地震から17日で1か月です。美しい景観から「石垣の里」として親しまれている愛媛県愛南町の外泊地区では、地震で集落を取り囲む石垣が崩れるなどの被害を受けましたが、地元の保存会による修復作業が順調に進んでいます。

愛南町では4月17日の地震で、震度6弱の揺れを観測し、各地で住宅の瓦が落ちるなどの被害が出ました。

このうち、海沿いにある外泊地区は台風などから家を守るため住宅の周りに石垣が設けられていて、美しい景観から「石垣の里」として親しまれていますが、地震により石垣が崩れて道を塞ぐなどの被害が地区の11か所で確認されたということです。

このため、地区では地元の保存会のメンバーやボランティアが修復作業に当たってきましたが、17日までに9か所で石垣の修復が完了するなど、作業は順調に進んでいます。

保存会は、残る2か所についても6月中に修復作業を完了させ、観光客を迎える環境を整えたいとしています。

保存会の吉田誠幸さんは「修復作業もある程度終わり、観光客の方に感動してもらえる町並みがよみがえりつつあります。保存会は高齢のメンバーも多いので、無理せずゆっくり取り組みたいです」と話していました。