緊急避妊薬 試験販売の薬局数増加へ“購入8割以上今後も希望”

意図しない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬」を医師の処方がなくても薬局で適正に販売できるか調べる試験販売で、購入した8割以上の人が今後も薬局での販売を希望したとする報告書が公表されました。調査を行っている日本薬剤師会は今後、より多くのデータを集めるため試験販売を行う薬局の数を増やす方針です。

「緊急避妊薬」は、避妊の失敗や、性暴力などによる意図しない妊娠を防ぐための薬です。

医師の処方がなくても適正に販売できるか調べるため、厚生労働省から委託を受けた日本薬剤師会が、昨年度から全国145の薬局で試験販売を行っていて、去年11月下旬からのおよそ2か月間で販売された2181件について、調査の報告書が公表されました。

報告書によりますと、購入者へのアンケートでは、面談した薬剤師の対応や説明の分かりやすさについて、「とても満足」や「おおむね満足」の「満足」と回答したのは、95%以上でした。

また土曜日と日曜日に購入した利用者は全体の27%でした。

さらに、今後、緊急避妊薬が必要になった場合に、「医師の診察を受けずに、薬局で薬剤師の面談を受けてから服用したい」が82.2%にのぼりました。

「対面で医師の診察を受けてから服用したい」は8.4%、オンラインで医師の診察を受けてから服用したいは6.1%でした。

日本薬剤師会は、問題なく試験販売ができているとして、より多くのデータを集めるために今後、試験販売を実施する薬局数を増やす方針です。