西~北日本 大気非常に不安定 落雷や突風などに十分注意を

上空の強い寒気や発達した低気圧の影響で、西日本から北日本にかけて大気の状態が非常に不安定になっていて、局地的に雷雨となり風も強まっています。気象庁は落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨などに十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、日本の上空にこの時期としては強い寒気が流れ込んでいるほか、急速に発達した低気圧が日本海を北東へ進み、低気圧に向かって湿った空気が流れ込んでいます。

このため、西日本から北日本にかけて大気の状態が非常に不安定になり風が強まっていて、
▽島根県隠岐の島町では午後4時半すぎに31.6メートル
▽山形県酒田市の飛島では午後4時前に30メートルの最大瞬間風速を観測しました。

また、東北や北陸などでは局地的に発達した雨雲がかかり雷雨となっています。
▽西日本では16日
▽東日本では17日朝にかけて
▽北日本では17日の昼すぎにかけて、大気の不安定な状態が続く見込みで、気象庁は落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨、それに、ひょうに十分注意するよう呼びかけています。

急に冷たい風が吹くなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物の中に移動するなどして安全を確保してください。

また、低気圧が近づいている北陸や東北の日本海側では、非常に強い風が吹き、海上は大しけとなっているところもありあすの昼前にかけて暴風と高波に警戒が必要です。

広島 福山 イベント会場で約20のテント倒れる

広島県福山市にあるイベントの会場となる公園で、16日朝、およそ20のテントが倒れるなどの被害が確認されました。けが人はおらず、市は強風の影響とみています。

福山市によりますと、16日午前7時前、18日から開催される「福山ばら祭」のメイン会場となる、福山市緑町の「緑町公園」で、「テントが倒れている」と、警察から連絡がありました。市の担当者が現地で確認したところ、緑町公園などイベントの3つの会場で合わせておよそ20のテントが倒れたり、骨組みが折れたりして破損していたということです。

けが人はおらず、周辺への被害もなかったということです。

午前7時半ごろにNHKが撮影した映像では、テントがひっくり返っていたほか、折り畳のいすが散らばっている様子などが確認できます。

16日の広島県内は、大気の状態が非常に不安定で、福山市では午前5時15分に14.6メートルの最大瞬間風速を観測していて、福山市は強風の影響でテントが倒れたとみています。

「福山ばら祭」は、毎年およそ40万人が訪れる福山市最大のイベントで、ことしは18日から2日間、開かれます。

イベントの事務局では、風が弱まるまでテントをたたむなどの対応をとることにしていて、開催予定に変更はないとしています。

香川県庁 庁舎7階から鉄板の箱のふた地上に落下

16日正午ごろ、香川県庁で、大きな音がしたため職員が周辺を確認したところ、1階の玄関前に鉄板が落ちているのが見つかりました。

県によりますと、鉄板は、縦およそ50センチ、横およそ1メートル10センチの長方形で、緊急時に避難する際、地上に下ろして滑り降りるのに使う「救助袋」を収納している箱のふただということです。

県庁東館の2階以上の階に合わせて7つが設置されていますが、このうち、7階にある箱のふたがなくなっていました。

県は、強風の影響でふたが外れて飛ばされ、7階から地上まで落下したとみています。

けが人はいないということです。

16日の高松市は風が強く、県庁の敷地内にある池では、池の水が巻き上げられ大きくうねりながら、水しぶきが上がる様子も見られました。

瀬戸大橋線 強風で一時運転見合わせも再開

JRによりますと、岡山市と高松市を結ぶ瀬戸大橋線は、強風の影響で16日の始発から瀬戸大橋の上を通る区間の運転を見合わせていましたが、午後2時半ごろに運転を再開しました。