住友化学は15日、昨年度1年間のグループ全体の決算を発表し、子会社が手がける医薬品事業と、市況の悪化による石油化学事業の不振によって
▽売り上げは2兆4468億円と前の年度から15.5%減少し
▽最終的な損益は、過去最大となる3118億円の赤字となりました。
会社は
▽グループの国内外で4000人規模の人員削減を行い
▽資産や事業の売却などを進める方針で、
今年度の業績予想では最終的な損益が200億円の黒字になる見通しを示しました。
オンラインで会見した佐々木啓吾常務は、石油化学事業について、「中国の需給にかなり左右されている部分もあるので、なにがしかの再編が必要だと思う」と述べ、業界再編の可能性があるという認識を示しました。
このほかの化学大手の昨年度1年間の決算では
▽三菱ケミカルグループの最終的な利益は1195億円で、大幅な減益だった前の年度から24%増えた一方
▽三井化学の最終的な利益は499億円で39.7%減少しました。
石油化学業界は、需要の減少によって生産設備の稼働率の落ち込みが続き、採算の悪化が各社共通の課題となっていて、生産設備の合理化など業界再編が進むかどうかが焦点となっています。
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住友化学の昨年度決算 過去最大約3100億円の赤字
住友化学の昨年度1年間の決算は、医薬品と石油化学事業の不振で最終的な損益が過去最大となるおよそ3100億円の赤字となりました。会社は国内外での人員削減や資産の売却などを進め、今年度は200億円の黒字になるという見通しを示しました。
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